【中学生 男子】すきっぱ(上顎前歯部正中離開)・下顎の後退の矯正歯科治療
【治療計画】
このケースでは、上の前歯が前方に傾斜してしまい、下の歯が歯茎に噛みこんでしまっていました。
分析してみると、上の前歯はかなり唇側に傾斜し、下顎は下がっていました。
治療法としては、
・バイトプレートによる噛み合わせの高さの改善
・ヘッドギアによる、上顎大臼歯(奥歯)の後方への移動、下顎の前方適応
・マルチブラケット装置による前歯の舌側への移動
今回のケースは、下顎が後方に下がっていたため、前方に成長誘導できるかがポイントになりました。
【リスク・副作用】
バイトプレート・ヘッドギアの使用時間を守らないと、歯の動きが
悪くなることがあります。それに伴い矯正治療期間が延びてしまう
ことがあります。
ワイヤー矯正により歯面の清掃が難しくなります。清掃を怠ると
虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。
【補足:下顎の成長】
下顎の成長のスパートは男の子、女の子でタイミングは異なります。
女子:6歳、7歳半、12歳
男子:6~7歳、9歳、15歳
このタイミングで、下顎を前方に誘導する治療を行うと効果的です。
小児矯正から治療するメリットは、お子様の成長力を利用できる点になります。
成長期が終わってしまいますと、中間の歯を抜歯したり、外科矯正(顎の骨を切る)のリスクが高まります。
少しでも気になる歯並びであれば、早めに矯正のドクターに相談してみましょう。
練馬区西武池袋線大泉学園駅徒歩1分
よしかわ矯正歯科 院長 吉川